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キャブセッティング~2スト空冷~

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ノーマルシリンダーに変えてすっかり原チャリモードの『うpくん』ではありますが峠ではちょっとマッタリになっちゃったけど原チャリナンバーの4ストはチギれるセッティングになってます(笑)

特にネタになるトラブルもナイんだけどアクセス解析をみると過去のエントリーをみにきてくれてるヒトが居るんでfumixもそうだったようにジャイロ(2スト空冷)チューニングのヒントをたまには書こうと思います

今回は2スト空冷のキャブセッティングです

大まかなセッティングはいろんなブログがアルんでfumix流のセッティングを紹介します

キャブセッティングはエンジンの仕様やエアクリーナーの形状(加工)等々で個別に違ってくるんで参考程度に考えて下さいね

現在の『うpくん』はノーマルシリンダーにディオキャブ

マフラーはリバイブ・UP用

エアクリーナーはノーマルの穴開け加工

水冷ヘッド(オテーティンのスペシャル燃焼室)

プラグはNGKの『4極セミ沿面プラグ BKR6EQUP』って電極が4つついてるヤツを使ってます

まずおさらいですが2スト空冷…つまり昔のスクーターのキャブセッティングはカブるMJまで番手をあげてソコからだんだんと薄くして(番手を下げて)ボコつかない辺りにします

フツーのスクーターならまぁだいたいコレでオッケーなんですよね

ところがジャイロをチューンナップしていくとコノセッティングだとまず焼き付きます

なぜならフツーのスクーターより車重も重いしタイヤを2個動かしてるからです

負荷が数倍アルんですよ

コノ負荷に対応するのがジャイロのセッティングのカギになります

負荷が大きいとナゼ焼き付くか?

それはクーリングが追いつかないのが一番の原因です

オーバーヒートによるオイル切れ(スカッフィング)やピストンとシリンダーのクリアランスがなくなっての抱きつきや焼き付きが起こっちゃうんです

コノ対策として『うpくん』は『半水冷化』しました

今回はコレをセッティングでなんとかする方向で書きます

『うpくん』には半水冷化する前からヘッドボルトに温度計をつけてヘッド温度を測ってました

120℃までしか測れない温度計だったんで最大温度は解らないんですがどんなシチュエーションでヘッド温度が上がるかは体験するコトが出来ました

あまりジャイロを意識してない頃にフツーのスクーターのようなカブるMJから下げてボコつかないセッティングにしてると

信号ダッシュから速度にノるまではイイ感じなんですがクルマの流れにのって巡航してるとみるみるヘッド温度は上昇しちゃいます

スクーターの30km/hしばりなら大丈夫だっかも知れませんがミニカー登録なんでそんな速度で走ってられません

ソコでMJを上げます

さぁドコまで上げれはイイのか?

もちろんカブるのは論外なんで気持ちよくフケる番手とカブる番手の間になるワケなんですが

ココでfumix流のセッティングです

キャブセッティングのブログ等では走っていて急加速してボコつかないセッティングって方法もあります

コレもイイ方法なんですが近所を何度もブィーンってやってると「あぁまたアソコのボンクラがナニかやり出したな」って思われちゃうんでブィーンはそんなにしたくないんですよね

ソコでfumixは急坂を使います

スマホの角度計で測ったら

《スクショ》
イメージ 1


角度的には『9.7°』くらいの坂です

(ネットの道路勾配変換だと17.1%でした)

ギヤナシのママチャリなら立ちこぎでやっとくらいの坂です

コノ坂で坂道発進をします

坂の途中で止まってアクセル全開!

ボコつきながらも前に進む(坂を登れる)MJがfumix流の焼き付かないMJの見つけ方です

『4極セミ沿面プラグ BKR6EQUP』のおかげもあってノーマルシリンダーにディオキャブでもMJは#120でもカブりません

スタートダッシュは気持ちイイとは言えませんがフツーにクルマにはついて行けます

そしてコノセッティングだと峠とかの登りで全開にしても熱暴走しません

逆に『ヘッド温度』は下がったり上がったりを繰り返し燃料冷却を体感出来ます

『半水冷化』を考えた当初は熱暴走の心配がなくなるんで薄めの気持ちイイセッティングにしようと思ってたんですが

「ヘッドとシリンダーは熱暴走しなくてもピストンはどうなの?」って考えたんですよね

空冷の場合はヘッドもシリンダーも空気で冷やしますよね

『半水冷』の場合はヘッドは冷却水で冷やしてシリンダーは空気で冷やしてます

シリンダーは温度の低いヘッドに接してるんで空気だけより冷えてると思われます

じゃあピストンって誰が冷やしてるんですかね?

解説書等によるとピストンリングを伝ってシリンダーに熱を逃がしてるらしいです

ソノ他には4ストの場合はピストン裏にオイルが当たるんでエンジンオイルも冷却を担ってます

2ストは混合気の新気がピストン裏に当たるんでソレが冷却を担います

コレが燃料冷却

4ストのターボ車もブーストがかかった瞬間は燃料を濃くしてシリンダーに濃いめの混合気を入れて燃料冷却してます

フツーのスクーターならほとんど考えなくてもイイ燃料冷却を考えたセッティングもジャイロには必要なんだと今までの経験で解ったんですよ

コノ燃料冷却を考えたセッティングはフィーリングも燃費もワルくなるセッティングなんで『ジャイロを速くしたい』って考えからはなかなかたどり着くには遠い道のりでした

長かったなぁ(笑)

ちなみにコノ考えからビッグキャブも有効とfumixは思ってます

シリンダーに送り込む混合気を多くするってコトも燃料冷却には効果的ですからね

ただビッグキャブで濃いめのセッティングはフケあがりがワルくなってドツボにハマりそうなんでfumixは試したくナイんですよね(笑)

ちょっととりとめなくなってきてしまいましたがコレが『うpくん』を速くしたいが為に紆余曲折したfumix流のキャブセッティングでした

「特に速くしたいワケじゃない」ってヒトにはなんの意味もナイ情報でスミマセン(笑)

オテーティンの組んだ素イタリアンシリンダー、ノーマルキャブ、補修用マフラー、エンジンカバー付きで何年も焼き付かずに走ってるキャノピーをみて

『うpくん』にしてきたのはなんだったんだろう?と思う今日この頃ではあります




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